
夜が明ける前から霧が出ていました。
日が昇りはじめても霧が晴れる様子はありません。
霧の向こうからわずかにさす朝の光が、赤く染まった木の葉を浮かび上がらせました。
目を見張るばかりの美しさでした。
Mamiya RB67 ProS
Velvia 100F

暑い夏の昼下がりでした。
山と川にはさまれた赤い屋根の町を見下ろしていました。
空にはちょっと厚い雲がゆっくりと流れていました。
のんびりとした時間が流れています。
川の上を爽やかな風が流れてきた時、特急列車がやってきました。

とても暑い日でした。
日差しも強く立っているだけでも汗が噴き出しました。
真っ青な空に浮かぶ雲がいっそう暑さを感じさせていました。
残雪残る山まで行きたい気分でした。
そんな気分に浸っていると、旅情を誘う列車が走っていきました。

夜の帳が下りると、機関庫の入り口が開かれます。
一日の運行を終えて蒸気機関車が帰ってきます。
昼間の力強い走りとはうって変わって、ゆっくりと機関庫に向かいます。
このあとカマの火を落とし、点検が行われます。
蔵に向かうテールライトが印象に残りました。

今となってはなかなか見ることができなくなった光景です。
この駅では日常的に繰り返されているんですね。
到着した列車から高校生が降り、タブレットの交換をして列車が発車してきます。
遠い昔のノスタルジーを覚えます。



